アイフル犬?田中義剛ブログより

アイフルの事件の陰にチワワあり。オレはアイフルの今回の違法取立て事件が起こる前から、あのチワワを使ったコマーシャルに疑問があった。愛くるしい目をしたチワワの名は「クーちゃん」。
このチワワが大ブームになった頃、オレは東京のペットショーのゲストに呼ばれた。
楽屋に通されて、主催者から、「今日はスペシャルゲストが来ます。あの、クーちゃんですよ」と言われた。なんとオレの隣の一番立派な楽屋には、「ようこそクーちゃん様」と書いてあり、花束まで置いてある。オレよりなんで犬のほうが扱いがいいんだろう。そう思っている時、遠くからガードマン4人に囲まれてカゴに入った犬が来た。「ハイ、どけてクーちゃんだ〜。」と殺気だったガードマンが叫んでいる。まるでアイドル並みの警備だ。ここまでして呼ぶクーちゃんのギャラが気になった。主催者に「いくらか教えてよ」と言うと「100万円です」と言われた。ハッキリ言ってオレより高かった。犬に負けた。オレはすっかりやる気をなくした。こんな屈辱は20年ぐらい前の「エリマキトカゲ」以来だ。

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大ブームになった当時、ある特番があって、その時のスペシャルゲストがオーストラリアから来たエリマキトカゲだった。エリマキトカゲがスタジオに入る時、番組のプロデューサーが叫んだ。「下がれ、さがれ〜。エリマキトカゲ様の入場だ〜」お前は水戸黄門か。本番が始まった。所が、肝心のエリマキトカゲは長旅に疲れて一向にエリを開かないし、走りもしない。これじゃただのトカゲだ。プロデューサーが必死にエリマキトカゲに「3・2・1・キュー」と叫ぶ。結局、ナンニモしないまま、エリマキトカゲは帰り、巨額を賭けたプロデューサーはどこかに飛ばされた。
クーちゃんを呼んだペットショーは満員だった。みんなクーちゃんを一目見ようと熱気にあふれていた。
オレのトークショーの後、いよいよ登場だ。司会者が叫ぶ。「大変長らくお待たせしました、クーちゃんの登場です」。すると台の上に、置かれたクーちゃんがプルプルと震えている。客席から、一斉にカメラのフラッシュが光る。歓声に驚くクーちゃんは益々震える。「かわいい〜」と言うがオレには可愛そうにしか見えなかった。
他に何をする訳でもなく、ただ震えているだけのチワワを、見世物にして商売にする嫌らしさ。オレは、これ以上見ていられなくなった。チワワはメキシコ原産で寒い時に人間が抱っこして、お互いに共存して生きてきた犬種だ。しかも臆病だから震えているのだ。それをアイフルのCMはうまく利用した。「どうする、アイフル」なんて言ってる場合か。これから、お前らが「どうする」んだ。サラ金の持つダーティーな部分をチワワの愛らしさで誤魔化して、その裏で悪魔のような借金の取り立てをする。そして、儲けた金でまたCMを作り、クーちゃんというスターを作り出した。その結果「ワー、クーちゃんかわいい」と言う子供まで裏切ったアイフルの責任は重い。それに出演し、多額の金をもらったあの役者も同罪だ。(その後人気モノになり、お笑い番組のレギュラーになった)そして、そのCMを垂れ流すテレビ局にモラルはないのか。オレは言いたい。「儲かれば何をしてもいいのか。」
今こそ、企業のコンプライアンスが問われる時だ。
by stream-navi | 2006-05-03 13:43
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